カテゴリー: 姿勢・デスクワーク

座り姿勢、猫背、長時間のパソコン作業とのつきあい方

  • 座りっぱなしの日の、1分リセット|気づいた瞬間がタイミング

    座りっぱなしの日の、1分リセット|気づいた瞬間がタイミング

    気づいたら、2時間座りっぱなしだった。

    集中していると、よくあることだと思います。でも、この「気づいたら」が、実は一番のポイントです。

    この記事でお伝えすること

    • 座りっぱなしで問題なのは、時間の長さより「気づかないこと」
    • 大きく動く必要はなく、1分でできることで十分
    • タイミングは「思い出したとき」でいい
    • 今日からできる、1分リセットの具体的なやり方

    問題は「長さ」より「気づかないこと」

    座りっぱなしが体に良くない、というのはよく聞く話です。でも、実際に体に起きていることを考えると、時間の長さそのものより、「同じ姿勢のまま気づかずにいること」のほうが影響が大きいと考えられます。

    同じ姿勢を保つために、体のどこかは常に働き続けています。働き続けている場所は、休むタイミングがないまま、こわばっていきます。これは以前お伝えした「がんばらされている側」と同じ話です。

    1時間座っていても、途中で1回体を動かせば、その場所は一度休めます。問題は座る時間ではなく、「動かさない時間」が続くことです。

    1時間座って途中で1回動く場合はその場所が一度休まり、1時間座りっぱなしで気づかない場合は働き続けてこわばっていくことを比べた図
    座る時間ではなく、動かさない時間が続くことが問題です

    大きく動く必要はありません

    「運動しなきゃ」と思うと、続きません。1分リセットは、運動ではなく「休ませる」ためのものです。

    • 椅子に座ったまま、肩をぐっと上げてすとんと落とす
    • 座ったまま、体をゆっくり左右に倒す
    • 立ち上がって、大きく息を吐く

    どれも1分もかかりません。効果を出すためというより、「動いていなかったことに気づくため」の動作だと考えてください。力を入れて姿勢を正すより、まず力を抜くほうが先、という考え方とも同じ方向です。

    タイミングは「思い出したとき」でいい

    「1時間ごとに」「30分に1回」と決めると、かえって続きません。タイマーを守ること自体が、新しい負担になってしまうからです。

    もっと簡単な合図で十分です。

    • 飲み物をひと口飲むとき
    • メールや資料をひとつ終えたとき
    • ふと、「あ、座りっぱなしだった」と気づいたとき

    気づいたその瞬間が、いちばんのタイミングです。忘れていた時間の分だけ、体は休めていなかったということですから。

    肩をすとん・体を左右に倒す・大きく息を吐く、1分でできる3つの休ませ方を示した図
    気づいた瞬間が、いちばんのタイミングです

    デスクワークによる肩や腰のつらさが続く方へ。日中の座り方や過ごし方も一緒にうかがいながら、無理なく続けられる整え方を探していきます。今つらいところがある方も、ぜひご相談ください。

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    今日からできること(ひとつだけ)

    「あ、座りっぱなしだった」と気づいたら、その場ですぐ体を動かす。

    肩をすとんと落とす、体を左右に倒す、大きく息を吐く。
    気づいた瞬間を逃さないことが、時間を決めることより大事です。

    まとめ

    • 座りっぱなしで問題なのは「気づかずにいること」
    • 1分リセットは運動ではなく「休ませる」ためのもの
    • タイミングは「思い出したとき」で十分
    • 気づいたら、その場ですぐ体を動かす

    1分の積み重ねが、こわばりを溜め込まない体をつくります。崩れたまま動き続けると、かえって崩れが進むこともあります(整えてから動かす)。行きたいところへ行けて、やりたいことができる体でいるために、まずは気づくところから。

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    今つらいところがある方も、整えておきたいという方も承っています。

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    ※整体施術は医療行為ではありません。症状の診断や治癒をお約束するものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

  • 「姿勢を正す」より先に、力を抜く|正すより、落とす

    「姿勢を正す」より先に、力を抜く|正すより、落とす

    「姿勢が悪いよ」と言われて、はっと胸を張る。背すじを伸ばす。

    そして5分後には、元に戻っている。

    これは、意志が弱いからではありません。やり方の順番が逆になっているだけです。

    この記事でお伝えすること

    • 力を入れて作った姿勢は、力を抜いた瞬間に戻ります
    • 猫背を直そうとして、前も後ろも一緒に力んでいることがあります
    • 先にするのは「正す」ではなく「抜く」
    • 抜けたぶんだけ、姿勢は勝手に起きてきます
    • 座ったまま、10秒で確かめられます

    「正しい姿勢」を作ろうとすると、続きません

    胸を張る。肩を後ろに引く。お腹に力を入れる。

    どれも、力を入れて作っている姿勢です。力を入れている間だけ保たれて、気が抜けた瞬間に戻ります。

    しかも、ずっと力を入れ続けることはできません。仕事中に姿勢のことばかり考えているわけにもいきません。だから続かないのは当たり前で、続かないことを自分のせいにする必要はありません。

    力を抜くと、姿勢は勝手に近づきます

    ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

    体はもともと、力が抜けていれば起きてくるようにできています。背骨は積み木のように積み重なっていて、余計な力がかかっていなければ、積み木は自然と安定します。

    猫背になっているとき、体は「たるんでいる」のではなく、どこかが引っぱったまま固まっています。その引っぱりを残したまま、反対側に力を入れて起こそうとすると、どうなるか。

    そして、引っぱっているところが、気になっている場所と同じとはかぎりません。背中が丸いのに、原因は股関節まわりだった、ということもあります。この見方については「痛いところだけ触っても戻るのはなぜ|全体と局所」でくわしく書いています。

    前も後ろも、両方力んだ状態になります。これが、姿勢を正したあとに妙に疲れる理由です。

    だから順番は、まず抜く。それから起こす。前の記事の「整えてから動かす」と、まったく同じ話です。

    力を入れて姿勢を正す場合と、先に力を抜く場合を左右で比べた図。正すと続かず、抜くと勝手に起きてくる
    がんばりで支える姿勢と、抜けた結果そこにある姿勢は別ものです

    「引き算」してから「足し算」

    力を入れて姿勢を作るのは、足し算です。足し算の前に、引き算をします。

    • 入っている力を抜く(引き算
    • 抜けたぶん、体が起きてくる
    • そのうえで、必要なら支える力を足す(足し算

    この順番なら、力を入れ続けなくても保てる姿勢になっていきます。がんばりで支えている姿勢と、抜けた結果そこにある姿勢は、まったく別ものです。

    今つらい方も、ご相談ください。「姿勢を良くしたいけど続かない」という方も、「もう張っていてつらい」という方も、どちらも同じところから始めます。まず、どこに力が残っているかを一緒に確かめます。

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    座ったまま、10秒で確かめられます

    いま椅子に座っているなら、そのまま試してみてください。

    1. 肩を、耳に近づけるようにぐっと上げる(3秒ほど)
    2. 息を吐きながら、すとんと落とす
    3. そのまま、なにもしない

    落としたあと、さっきより肩の位置が下がっていませんか。そして、胸を張ったわけでもないのに、少し起きた感じがしませんか。

    それが「抜けたぶん、起きてきた」状態です。力を入れて作ったものではないので、しばらく保ちます。

    デスクワークで座りっぱなしの日は、この「落とす」をこまめに挟むと、夕方の張り方が変わってきます。ほかにもできることを「座りっぱなしの日の、1分リセット|気づいた瞬間がタイミング」にまとめました。

    椅子に座ったまま、肩をぐっと上げる→息を吐きながらすとんと落とす→なにもしない、の3ステップ図
    正すより、落とす。10秒で確かめられます

    今日からできること(ひとつだけ)

    「姿勢が悪い」と気づいたら、正さずに、まず落とす。

    胸を張るのをやめて、肩を上げて、すとんと落とす。
    それだけで、正そうとするより自然に起きてきます。

    1日に何度でも構いません。正すより、落とす。これだけ覚えて帰ってください。

    まとめ

    • 力を入れて作った姿勢は、抜いた瞬間に戻る
    • 猫背は「たるみ」ではなく、どこかが引っぱったまま固まっている
    • そこへ反対から力を入れると、前も後ろも力む
    • 順番は引き算がさき。抜けたぶん、体は起きてくる
    • 覚えるのは「正すより、落とす」だけ

    力の抜けた姿勢は、疲れません。だから続きます。行きたいところへ行けて、やりたいことができる体でいるために、まずは肩をすとんと落とすところから。

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    ※整体施術は医療行為ではありません。症状の診断や治癒をお約束するものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

  • いま、上下の歯がくっついていませんか|正常は1日17分

    いま、上下の歯がくっついていませんか|正常は1日17分

    この文章を読んでいる今、上下の歯、触れていませんか。

    もし触れていたなら、それは本来の状態ではありません。そして、そのことに気づいていなかった方がほとんどだと思います。

    この記事でお伝えすること

    • 本来、上下の歯は離れているのが普通です。口を閉じていても2〜3mmの隙間があります
    • 歯が触れている時間は、1日の合計で17分ほどが目安といわれています
    • 強く噛みしめていなくても、触れているだけで筋肉は疲れます
    • 顎まわりのこわばりは、肩や頭のつらさと一緒に来ることが多い
    • いちばん難しいのは、自分が噛みしめていることに気づくこと

    本来、歯は「離れている」のが普通です

    意外に思われるかもしれませんが、何もしていないとき、上下の歯は接触していません。口を閉じていても、歯と歯のあいだには2〜3mmほどの隙間があるのが普通の状態です。

    歯が接触するのは、食事のときと、会話のとき。それを全部合わせても、1日で17分ほどといわれています。24時間のうちの17分です。

    ところが、パソコンに向かっているとき、スマホを見ているとき、考えごとをしているとき。気づかないうちに、上下の歯を合わせたまま過ごしている方がとても多いのです。

    本来の状態は上下の歯に2〜3mmのすき間があり、噛みしめグセでは歯が触れたままになることを左右で比べた図。歯が触れている時間は1日合計17分が目安
    触れているだけでも、顎を動かす筋肉は休めません

    強く噛みしめていなくても、筋肉は疲れます

    「食いしばり」と聞くと、ぐっと力を入れて噛みしめる場面を思い浮かべる方が多いと思います。

    でも実際は、そこまで強い力でなくても、上下の歯が触れている程度で、顎を動かす筋肉には緊張と疲れが生じます。

    本来1日17分のはずの接触が、何時間も続いていたらどうなるか。力を入れているつもりがないぶん、休ませるタイミングもありません。

    肩や頭のつらさと、一緒に来ることが多い

    顎を動かす筋肉は、こめかみから頬、そして首の横へとつながっています。ここがこわばったままだと、その周辺も一緒に力が抜けにくくなります。

    実際、噛みしめのクセがある方は、肩のこりや頭の重さを一緒に感じていることが多いといわれています。

    肩こりと頭の重さが毎回セットで来る方は、肩こりと頭痛が一緒に来る人へ|顎まわりという盲点もあわせてお読みください。

    肩をもんでも、しばらくすると戻ってしまう。そういう方は、肩そのものではなく、顎まわりが抜けていないことがあります。これは前の記事でお伝えした「全体と局所」の話とも重なります。

    顎を動かす筋肉は、こめかみから頬、首の横へとつながっています
    顎を動かす筋肉は、こめかみから頬、首の横へとつながっています

    今つらいところがある方も、ご相談ください。肩や首の張りが続いているとき、顎まわりを一緒に見ていくことがあります。ご自身では気づきにくい場所なので、一度確認してみるだけでも違います。

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    いちばん難しいのは「気づくこと」

    ここが本題です。

    噛みしめは、気づくのが本当に難しいクセです。痛みが出ているわけではないので、意識にのぼりません。「気をつけよう」と思っても、5分後には忘れています。

    ひとつ、覚えておいていただきたいことがあります。リラックスしているときは、上下の歯は自然に離れています。逆に、緊張すると顔の筋肉もこわばり、上下の歯が合わさりやすくなります。

    つまり、歯が触れていることに気づけたら、それは「今、力が入っている」というサインでもあります。体の状態を知る手がかりになる、ということです。

    気づいた瞬間こそがいちばんのタイミングです。この考え方は、座りっぱなしの日の、1分リセット|気づいた瞬間がタイミングでもお伝えしています。

    今日からできること(ひとつだけ)

    よく目に入るところに、小さな目印を貼る。

    パソコンの端、スマホのケース、冷蔵庫、洗面所の鏡。
    シールでも、マスキングテープの切れ端でも構いません。
    それが目に入ったら、歯が触れていないか確かめて、触れていたら離す。それだけです。

    意志の力で覚えておくのは無理があります。だから、目に入るものに思い出させてもらうという方法をとります。

    そして、離すときのコツがひとつ。顎だけ開けようとせず、息を吐いて、肩ごと力を下ろしてください。顎だけ動かしても、また戻ってしまいます。

    「力を抜く」こと自体がうまくできないと感じる方は、「姿勢を正す」より先に、力を抜く|正すより、落とすもあわせてお読みください。

    目に入るものに、思い出させてもらいます
    目に入るものに、思い出させてもらいます

    まとめ

    • 本来、上下の歯は離れている。接触は1日17分ほどが目安
    • 強く噛まなくても、触れているだけで筋肉は疲れる
    • 顎のこわばりは、肩や頭のつらさと一緒に来ることが多い
    • 難しいのは気づくこと。目印を貼って、思い出させてもらう
    • 離すときは息を吐いて、肩ごと下ろす

    顎の力が抜けると、上を向くのも、深く息を吸うのも楽になります。行きたいところへ行けて、やりたいことができる体でいるために、まずは今、歯を離すところから。

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    ※整体施術は医療行為ではありません。症状の診断や治癒をお約束するものではありません。歯やかみ合わせそのもののご相談は歯科医院へ、気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。