自分の感覚に気づけると、健康に振り回されなくなる|体の声を聞く方法

自分の感覚に気づく。健康に振り回されないために、1日1回10秒の問いかけ

「疲れているのに、気づかないまま動き続けて、週末に一気に不調が出る」「なんとなく体が重い気がするけれど、そのまま我慢して一日を過ごす」。そんな覚えはないでしょうか。

これは根性が足りないからではありません。自分の感覚に気づけていないだけ、というケースがとても多いのです。感覚に気づけるようになると、崩れが大きくなる前に整えられるようになり、健康のことに悩まされにくくなります。

よく言われる「体の声を聞く」とは、肩の重さ・呼吸の深さ・お腹の温かさといった小さなサインに気づいて、その日の動き方や休み方を選ぶことです。方法はむずかしくありません。①いったん止まる、②決まった場所を確かめる、③今日の自分に合わせて選ぶ。この3つだけです。

この記事でお伝えすること

  • 「体の声を聞く」とはどういうことか、その方法
  • なぜ、多くの人は自分の感覚に気づけないまま動いてしまうのか
  • 感覚は、意識しないと分からなくなっていくということ
  • 同じ人でも、その日ごとに「ちょうどいい」は変わるということ
  • 感覚に気づけるようになると、何が変わるのか
  • 今日からできること、ひとつだけ

体の声を聞くとは? 方法は「止まる・確かめる・選ぶ」の3つ

体の声を聞くとは、特別な感覚を身につけることではなく、毎日同じ場所を確かめて「いつもとの違い」に気づくことです。やり方は次の3つです。

  1. いったん止まる:手を止めて、ひと息吐く。動きながらだと、サインは見落としやすくなります
  2. 決まった場所を確かめる:肩は重いか軽いか/呼吸は浅いか深いか/お腹に手を当てて冷たくないか。毎回同じ場所にすると、違いが分かりやすくなります
  3. 今日の自分に合わせて選ぶ:重ければ少し休む、こわばっていれば少し動く。正解はひとつではありません

メグルでも施術の始めに「どこがつらいですか」とうかがいますが、首や肩と答えた方の体を手で確かめると、背中やお腹まわりのほうが固いことが少なくありません。自分で気づいている場所と、実際にこわばっている場所がずれていることはよくあるのです。だからこそ、毎日同じ場所を確かめる習慣が役に立ちます。

なぜ、気づかないまま動いてしまうのか

忙しい毎日の中では、体からの小さなサインは後回しにされがちです。肩が重い、呼吸が浅い、なんとなく姿勢が崩れている。どれも「まあこのくらいなら」と流してしまえる程度のサインなので、そのまま動き続けてしまいます。

体は、崩れたまま動かすと、その崩れをかえって助長してしまいます。小さなサインの段階で気づいて整えられれば、大きな不調になる前に対応できます。逆に、気づかないまま動き続けると、いつのまにか無理を重ねている状態になります。崩れたまま動くと、かえって崩れが進む理由についても、以前の記事でお伝えしました。

小さなサインに気づく比較図。重さや疲れを後回しにせず、一度立ち止まり今の体に合わせて動く・休む
気づけるかどうかで、その後の体の状態は変わっていきます

感覚は、意識しないと分からなくなる

「自分の体の感覚くらい、自分が一番分かっているはず」と思う方も多いのですが、実はそうとも限りません。意識せずに生活していると、感覚はだんだん分からなくなっていきます。忙しさに紛れて体からのサインを無視し続けると、サインそのものに気づく力が鈍っていくのです。

これは特別なことではなく、誰にでも起こります。たとえば、お腹の冷えやだるさも、手のひらで触れて確かめてみて初めて「思ったより冷えていた」と気づくことがあります。お腹の冷えと体のだるさ|まず手のひらで確かめるという記事でも触れましたが、感覚は「確かめてみる」という一手間があって、はじめて分かるものです。空腹感も同じで、お腹が空いた ≠ 体が欲しているでお伝えしたように、体のサインだと思っていたものが、実は習慣や気分から来ていることもあります。

同じ人でも、その日ごとに「ちょうどいい」は変わる

もうひとつ大事なのは、感覚に気づけたとしても、その内容は毎日同じではないということです。同じ人であっても、その日その時々で「ちょうどいい」状態は変わります。先週は軽く感じた体が、今週はなんだか重い。これは頑張りが足りないからではなく、生活のリズムや過ごし方によって、体の状態が日々変わっているからです。

だからこそ、「これだけやっておけば大丈夫」という一律の正解を探すよりも、そのつど自分の体に「今日はどうか」を聞いてみることのほうが、実は近道になります。この点は以前の記事でも詳しくお伝えしています。今つらいところがある方も、まずは今の状態を確かめるところから始めていただけます。気になることがあれば、ご予約フォームからいつでもご相談ください。

気づけるようになると、何が変わるか

自分の感覚に気づけるようになると、崩れる前に手を打てるようになり、健康のことに振り回されにくくなります。不調が大きくなってから慌てて対処するのではなく、小さなサインの段階で「今日は少し休ませておこう」「今日はいつもより動いておこう」と、その日の自分に合わせて選べるようになるからです。

メグルで通う間隔をご相談するときも、先に回数を決めるのではなく、その時々の体の状態と生活のリズムから、そのつど一緒に考えています(通う間隔は、どうやって決めているか)。ご自身の感覚に気づけるようになるほど、「今日はどうか」という判断がしやすくなります。

これは我慢や根性の話ではありません。むしろ、日々の小さな気づきを積み重ねていくことで、無理をする場面そのものが減っていきます。結果として、旅行や趣味、家族との時間など、本当にやりたいことのために体力を使えるようになります。

今日からできること(ひとつだけ)

たくさんのことを一度に変える必要はありません。今日からできることは、ひとつだけで十分です。1日1回、10秒でいいので「今、肩は重いか軽いか」「呼吸は浅いか深いか」と自分に聞いてみる。それだけです。朝起きたとき、仕事の合間、寝る前など、タイミングはいつでも構いません。

1日1回10秒だけ、朝・仕事の合間・寝る前に肩の重さや呼吸の深さを確かめる図解
タイミングはいつでもいい。10秒、自分に聞いてみるだけでいい

続けているうちに、少しずつ自分の「いつも」と「今日」の違いに気づけるようになっていきます。それが、健康のことに悩まされずに過ごすための、いちばん確かな一歩です。

よくある質問

体の声が分からないときは、どうすればいいですか?

最初は分からなくて当たり前です。「朝と夜」「右肩と左肩」のように比べる相手をつくると、違いに気づきやすくなります。分からない日があっても、確かめたこと自体が一歩です。

体の声を聞くと、休んでばかりになりませんか?

体の声は「休んで」だけではありません。座りっぱなしでこわばっている日は、少し動いたほうが楽になることもあります。休むか動くかを、その日の状態で選べるようになるのがねらいです。

体の声と、ただの気分はどう見分けますか?

ひと息吐いて少し時間をおいても続くかどうかが目安です。急に来て、すぐ消えるものは気分や習慣のことも多いもの。空腹の見分け方はこちらの記事でまとめています。

おわりに

自分の感覚に気づけるようになることは、特別な訓練ではなく、日々の小さな積み重ねです。崩れが大きくなる前に気づいて整えられれば、生涯にわたって元気に、やりたいことを楽しめる体に近づいていきます。今つらいところがある方も、そうでない方も、ご自身の感覚を確かめることから始めてみてください。お体のことで気になる点があれば、こちらのフォームからお気軽にご相談ください。

※整体施術は医療行為ではありません。症状の診断や治癒をお約束するものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。