この文章を読んでいる今、上下の歯、触れていませんか。
もし触れていたなら、それは本来の状態ではありません。そして、そのことに気づいていなかった方がほとんどだと思います。
この記事でお伝えすること
- 本来、上下の歯は離れているのが普通です。口を閉じていても2〜3mmの隙間があります
- 歯が触れている時間は、1日の合計で17分ほどが目安といわれています
- 強く噛みしめていなくても、触れているだけで筋肉は疲れます
- 顎まわりのこわばりは、肩や頭のつらさと一緒に来ることが多い
- いちばん難しいのは、自分が噛みしめていることに気づくこと
本来、歯は「離れている」のが普通です
意外に思われるかもしれませんが、何もしていないとき、上下の歯は接触していません。口を閉じていても、歯と歯のあいだには2〜3mmほどの隙間があるのが普通の状態です。
歯が接触するのは、食事のときと、会話のとき。それを全部合わせても、1日で17分ほどといわれています。24時間のうちの17分です。
ところが、パソコンに向かっているとき、スマホを見ているとき、考えごとをしているとき。気づかないうちに、上下の歯を合わせたまま過ごしている方がとても多いのです。

強く噛みしめていなくても、筋肉は疲れます
「食いしばり」と聞くと、ぐっと力を入れて噛みしめる場面を思い浮かべる方が多いと思います。
でも実際は、そこまで強い力でなくても、上下の歯が触れている程度で、顎を動かす筋肉には緊張と疲れが生じます。
本来1日17分のはずの接触が、何時間も続いていたらどうなるか。力を入れているつもりがないぶん、休ませるタイミングもありません。
肩や頭のつらさと、一緒に来ることが多い
顎を動かす筋肉は、こめかみから頬、そして首の横へとつながっています。ここがこわばったままだと、その周辺も一緒に力が抜けにくくなります。
実際、噛みしめのクセがある方は、肩のこりや頭の重さを一緒に感じていることが多いといわれています。
肩こりと頭の重さが毎回セットで来る方は、肩こりと頭痛が一緒に来る人へ|顎まわりという盲点もあわせてお読みください。
肩をもんでも、しばらくすると戻ってしまう。そういう方は、肩そのものではなく、顎まわりが抜けていないことがあります。これは前の記事でお伝えした「全体と局所」の話とも重なります。

今つらいところがある方も、ご相談ください。肩や首の張りが続いているとき、顎まわりを一緒に見ていくことがあります。ご自身では気づきにくい場所なので、一度確認してみるだけでも違います。
いちばん難しいのは「気づくこと」
ここが本題です。
噛みしめは、気づくのが本当に難しいクセです。痛みが出ているわけではないので、意識にのぼりません。「気をつけよう」と思っても、5分後には忘れています。
ひとつ、覚えておいていただきたいことがあります。リラックスしているときは、上下の歯は自然に離れています。逆に、緊張すると顔の筋肉もこわばり、上下の歯が合わさりやすくなります。
つまり、歯が触れていることに気づけたら、それは「今、力が入っている」というサインでもあります。体の状態を知る手がかりになる、ということです。
気づいた瞬間こそがいちばんのタイミングです。この考え方は、座りっぱなしの日の、1分リセット|気づいた瞬間がタイミングでもお伝えしています。
今日からできること(ひとつだけ)
よく目に入るところに、小さな目印を貼る。
パソコンの端、スマホのケース、冷蔵庫、洗面所の鏡。
シールでも、マスキングテープの切れ端でも構いません。
それが目に入ったら、歯が触れていないか確かめて、触れていたら離す。それだけです。
意志の力で覚えておくのは無理があります。だから、目に入るものに思い出させてもらうという方法をとります。
そして、離すときのコツがひとつ。顎だけ開けようとせず、息を吐いて、肩ごと力を下ろしてください。顎だけ動かしても、また戻ってしまいます。
「力を抜く」こと自体がうまくできないと感じる方は、「姿勢を正す」より先に、力を抜く|正すより、落とすもあわせてお読みください。

まとめ
- 本来、上下の歯は離れている。接触は1日17分ほどが目安
- 強く噛まなくても、触れているだけで筋肉は疲れる
- 顎のこわばりは、肩や頭のつらさと一緒に来ることが多い
- 難しいのは気づくこと。目印を貼って、思い出させてもらう
- 離すときは息を吐いて、肩ごと下ろす
顎の力が抜けると、上を向くのも、深く息を吸うのも楽になります。行きたいところへ行けて、やりたいことができる体でいるために、まずは今、歯を離すところから。
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※整体施術は医療行為ではありません。症状の診断や治癒をお約束するものではありません。歯やかみ合わせそのもののご相談は歯科医院へ、気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。

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