痛いところだけ触っても戻るのはなぜ|全体と局所

「痛いところだけ触っても戻るのはなぜ/全体を見てから、局所へ」の見出しと、つらい場所と抜けていない場所は違うことを示す図

肩をもむ。その時は楽になる。

けれど、次の日にはもう戻っている。また同じところをもむ。またしばらくすると戻る。この繰り返しに、心当たりはありませんか。

もんだことが無駄なのではありません。ただ、触っている場所が「つらいところ」だけになっているのかもしれません。

この記事でお伝えすること

  • つらいところは、結果として張っていることがあります
  • 力が抜けていない場所は、別のところにあることも多いです
  • だから、局所だけをゆるめてもまた同じところに戻ってきます
  • メグルでは全体を見てから、局所を見ます
  • 自分でも、触る前に確かめることができます

つらいところは「結果」であることが多い

体は、つながって動いています。どこか一か所が動きにくくなると、その分をどこかが肩代わりします。

肩代わりした側は、余計に働くことになります。働きすぎたところが、張ってくる。つまり、つらくなっている場所は「がんばらされている側」であることが多いのです。

そこをゆるめると、その場は楽になります。でも、肩代わりさせている元が残っていれば、また同じように働かされます。だから戻ります。

つらいところだけ触る場合と、全体を見てから局所を見る場合を左右で比べた図
つらいところは、がんばらされている側であることが多いのです

全体を見てから、局所を見る

メグルでは、いきなりつらいところを触りません。まず全体を見て、それから局所を見ます。

順番には理由があります。

  • 全体を見ると、どこが動いていないか、どこが肩代わりしているかが分かります
  • 局所だけを見ると、張っていることは分かっても、その理由までは分かりません

どちらか一方ではなく、両方を抜かりなく見ることが大事だと考えています。全体だけでも、局所だけでも足りません。

たとえば、こんなことがあります

実際によくある組み合わせを挙げてみます。

  • 肩が張っているけれど、力が抜けていないのは顎まわりだった
  • 腰が重いけれど、息が浅くて肋骨が動いていなかった
  • 首がつらいけれど、実は股関節が固まっていて上半身で釣り合いを取っていた

顎の例については、肩こりと頭痛が一緒に来る人へでくわしく書いています。

どれも、つらい場所と、力が抜けていない場所が違います。ご自身では、なかなか結びつかない組み合わせだと思います。力を抜くこと自体については、「姿勢を正す」より先に、力を抜くでもくわしく書いています。

肩が張っているときは顎まわり、腰が重いときは肋骨や呼吸、首がつらいときは股関節と、つらい場所と力が抜けていない場所が違うことを示した図
つらい場所と、力が抜けていない場所は違います

「もんでも戻る」が続いている方へ。つらいところが悪いわけではないので、そこを責めても変わりません。どこが肩代わりしているのかを、一緒に確かめるところから始めます。

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自分でも「触る前に確かめる」ことはできます

つらいところに手が伸びたら、もむ前に一度だけ、体全体を確かめてみてください。

  1. 大きく息を吸って、吐く/吸いにくいところ、動いていない感じはありませんか
  2. ゆっくり左右を向く/向きやすい側と、向きにくい側はありませんか
  3. 体を左右に傾ける/どちらかが倒しにくくありませんか

左右で差があったら、つらいところ以外にも、動いていない場所があるということです。

気づけただけで十分です。無理に直そうとしないでください。力を入れて動かすと、整えてから動かすで書いたとおり、崩れの方が進みます。

今日からできること(ひとつだけ)

もむ前に、ひと呼吸して全体を確かめる。

肩に手が行ったら、その前に一度、大きく息を吸って吐く。
それだけで、触る場所が変わることがあります。

まとめ

  • つらいところは、がんばらされている側であることが多い
  • 肩代わりさせている元が残っていれば、また同じところに戻る
  • だから全体を見てから、局所を見る。どちらか一方では足りない
  • 自分でも、息・向き・傾きで左右差を確かめられる
  • 気づくだけで十分。無理に直そうとしない

同じところを何年ももみ続けなくてよくなること。それが「健康のことに悩まされない」ということだと思っています。行きたいところへ行けて、やりたいことができる体でいるために。

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今つらいところがある方も、整えておきたいという方も承っています。

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※整体施術は医療行為ではありません。症状の診断や治癒をお約束するものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

コメント

“痛いところだけ触っても戻るのはなぜ|全体と局所” への7件のフィードバック

  1. […] 以前の記事でもお伝えしましたが、つらい場所は「がんばらされている側」であることが多く、その原因が別の場所にあることも少なくありません。 […]

  2. […] 理由は単純です。以前お伝えしたとおり、体の状態は人によって違い、同じ人でも時期によって変わります。先に回数を決めてしまうと、その日の体に合わせるより、決めた回数をこなすことが目的になってしまいます。 […]

  3. […] 同じ姿勢を保つために、体のどこかは常に働き続けています。働き続けている場所は、休むタイミングがないまま、こわばっていきます。これは以前お伝えした「がんばらされている側」と同じ話です。 […]

  4. […] そして、引っぱっているところが、気になっている場所と同じとはかぎりません。背中が丸いのに、原因は股関節まわりだった、ということもあります。この見方については「痛いところだけ触っても戻るのはなぜ|全体と局所」でくわしく書いています。 […]

  5. […] もんだところは楽になるのに、しばらくすると戻る。この戻り方については痛いところだけ触っても戻るのはなぜ|全体と局所でも書いています。 […]

  6. […] 強く押す施術はしていません。「痛くないと効かない」というイメージをお持ちの方も多いのですが、力の強さと身体の変化は別のものだと考えています。 つらいところだけを強くもんでも、しばらくすると元に戻りやすい理由は、痛いところだけ触っても戻るのはなぜ|全体と局所でお話ししています。 […]

  7. […] 「痛いところだけをほぐしても、しばらくすると戻ってしまう」というのも、同じ理由からくることがあります。そのあたりは痛いところだけ触っても戻るのはなぜ|全体と局所でくわしく書いています。 […]

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